事務所ブログ

2014年6月13日 金曜日

遺産分割と不動産の評価

遺産のうち、不動産の評価はどのようになされるのでしょうか。

不動産評価の基準としては、①取引価格、②公示価格、③固定資産税評価額、④相続税評価額(いわゆる路線価)の4つがあります。

①と②は、ほぼ同額といわれています。
③は、②の70パーセントを目処に設定されています。また、③は主に建物の評価について利用されることが多いです。

一方、④は、②の80パーセントを目処に設定されています。

それでは、遺産分割調停において、不動産(とりわけ土地)の評価はどの基準によるのでしょうか。
特に①から④で算出された価格に差があればあるほど問題となります。

この点について、不動産の評価は、基本的には当事者間の合意によります。

合意形成に向けて、当事者は自己に有利な基礎資料を提出していきます(不動産の固定資産評価証明書は基礎資料として申立時に提出が必要となります。)。

たとえば、不動産業者に査定書をつくってもらい、証拠資料として提出することがあります。

しかし、この場合、各当事者が不動産業者に査定を依頼する以上、いきおい、不動産を取得する側からすると低めの、不動産を取得せずその代償として金銭を取得する側からすると高めの査定を出しがちです。

差が低ければ、評価額の中間をとって合意することもありますが、差が大きい場合で話しがまとまらなければ、最終的には鑑定を利用せざるを得ません。

鑑定は費用や時間がかかる点にデメリットがあります。

差が大きい場合でも、事案ごとに様々な主張立証を行って相手方当事者及び裁判所を説得し、合意がまとまるよう努力することになります。

遺産に不動産がある場合の遺産分割については、登記簿、固定資産評価証明書を持参した上で、まずは大宮桜木町法律事務所ご相談下さい。

弁護士小川武士


投稿者 大宮桜木町法律事務所

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