事務所ブログ

2014年9月15日 月曜日

消息不明の相続人がいる場合の相続4 不在者財産管理人を含めた遺産分割協議

 消息不明の相続人に対して家庭裁判所に不在者財産管理を選任してもらったからといって、思いどおりの遺産分割協議ができるわけではありません。
 例えば、相続人の兄弟姉妹間で長男が全ての遺産を相続し、他の相続人は何も相続しないという約束ができていたとしても、不在者財産管理人がそれに応じるというのは難しいでしょう。
 不在者財産管理人としては、消息不明となっている本人の利益を守る必要があるからです。
 それは本人がいたとしら拒否はしないだろうという場合でも同じです。
 本人がいない以上は、不在者財産管理人としては、やはり経済的に本人が不利益にならないようにする必要があるからです。
 不在者財産管理人としては、法定相続分は確保しないと協議に応じられないところでしょう。
 加えて、そもそも不在者財産管理人は自分の一存で他の相続人と遺産分割の内容を決めることはできません。
 不在者財産管理人が家庭裁判所の許可をとる必要があります。
 というのも、不在者財産管理人は文字どおりの管理人であって、財産を売却したり、遺産分割を成立させたりする権限はないからです(法律的には「処分」と言います)。家庭裁判所の許可があって初めて可能になります。

 弁護士 松島俊行

投稿者 大宮桜木町法律事務所

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