事務所ブログ

2014年11月13日 木曜日

刑事被害者の損害賠償請求


今回は、刑事事件で被害に遭われた方の損害賠償請求についてお話しします。

 法律になじみのない方はあまり意識しないかと思いますが、刑事事件と民事事件は全く別の手続きとなります。
 
 したがって、たとえば傷害事件の被告人が刑事手続で有罪とされたからといって、被害者の損害賠償請求権が認められたり、損害額が確定したりする訳ではありません。

 被害者が損害の賠償を求めていくためには、いくつかの方法があります。

 まずは、刑事手続の中で、被疑者、被告人の弁護人を通じて被害弁償や示談をしていくことが考えられます。
 この場合は、加害者の弁護人から被害者に連絡が行き、弁護人を通して話し合いをしていくことが多いでしょう。

 次に、刑事手続が終了した後に、改めて民事の損害賠償請求をしていくことが考えられます。たとえば、治療が長期化し、後遺障害が出るようなケースです。

 刑事手続が終わってしまうと、加害者は示談に後ろ向きになることがままあり、その場合は調停や裁判を利用して損害賠償請求を行うことがあります。

 なお、性犯罪など一定の犯罪については、刑事手続の中で損害賠償命令の申立てを裁判所に行うこともできます。

 とりわけ刑事手続が終了した後に損害賠償請求をお考えの方は、まずは弁護士に相談されるとよいでしょう。

 その際は、刑事事件の内容、損害額(相手方から提示された金額の相当性)、回収可能性、手続の選択(交渉か調停か裁判かなど)などについてアドバイスさせていただくことになります。

 そして、ご依頼があった場合には代理人として適正な損害額の獲得を目指し活動していくことになります。

弁護士小川武士


投稿者 大宮桜木町法律事務所

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