事務所ブログ

2014年11月26日 水曜日

刑事事件10 取調べ

 事件の被疑者にされると、警察や検察による取調べを受けます。
 なお、テレビなどで容疑者という用語が使われていますが、これは法律上の用語とは異なります。
 取調べの中身はブラックボックスになってしまっています。
 外に出るのは、取調べの結果作られた供述調書と呼ばれる書類だけです。
 取調べ状況の録音・録画の試みも始まってはいますが、対象となっているのはごく限定的な事件のさらに限定された部分だけです。
 違法な取調べが行われていないかどうかなどを客観的に検証する手段はありません。
 仮に暴力を振るったなど取調べに関して違法な行為があったとして裁判の際などに問題としても、取調べを行った警察官などを法廷に呼び、当然その警察官は違法なことはしていないと言うわけですが、それを聞いて、違法なことはなかったとされて終わるのが一般的です。

 取調べには弁護人の立ち会いも認められていません。
 立ち会いを禁じるような法律などはありませんが、警察などは絶対に認めません。
 この点、身体拘束されていない在宅事件の場合は、立ち会いを認めないなら取調べを受けないと言うことはできますが、そうした場合、警察は、立ち会いがあれば取調べは受けるといっている点は無視して、取調べのための出頭を要求する警告を何度もして、逮捕をちらつかせることになります。
 これも「人質司法」の利用の仕方のひとつと言えるでしょう。

 弁護士 松島俊行

投稿者 大宮桜木町法律事務所

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