事務所ブログ

2015年1月28日 水曜日

使用貸借3 相続のからむ使用貸借

親族間の土地利用でトラブルになりやすいのが相続がからむ場合です。

たとえば,被相続人名義の土地建物を利用していた借主がいたとして,突然同居していた被相続人が亡くなり,相続が始まったとします。

借主は相続人の一人でしたが,別の共同相続人から,「不動産は更地にして売却してお金で分けたいので,とりあえず退去してほしいと要求された場合」,不動産の利用を正当化する理由はあるでしょうか。

ここで,前回お話しした黙示の使用貸借契約が出てきます。

結論から申し上げますと,この点について最高裁の有名な判例があり,以下のように判示しています。

「共同相続人の一人が相続開始前から被相続人の許諾を得て遺産である建物において被相続人と同居してきたときは,特段の事情のない限り,被相続人と右の相続人との間において,相続開始時を始期とし,遺産分割時を終期とする使用貸借契約が成立していたものと推察される。」

つまり,上記ケースでは,少なくとも遺産分割が決まるまで,被相続人の地位を承継した他の相続人と利用者である相続人との間に,黙示の使用貸借契約が認められることになります。

不動産をどのように分けるかは遺産分割の話となります。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
メール info@os-law.jp


投稿者 大宮桜木町法律事務所

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