事務所ブログ

2015年1月12日 月曜日

刑事事件17 執行猶予

 よく耳にすることがある「執行猶予」という言葉ですが、刑事裁判で執行猶予を付す判決が出た後に、裁判官から被告人に執行猶予の意味が分かっているか聞かれることがあります。
 このときに、ただ「刑務所に入らなくていい」といったことを答えてしまうと裁判官から怒られることになります。
 執行猶予期間に刑事裁判を受けることになったりせず、何事もなく過ぎれば刑務所に入らなくていいことになりますが、期間内に法定の取り消し事由に該当して執行猶予が取り消されてしまうと、服役することになります。
 刑を科されてはいることを落としてはいけないわけです。
 そして、実際に執行猶予期間中に再度罪を犯して執行猶予が取り消される人は多くいます。
 執行猶予期間中に罪を犯してしまったが、もう一度執行猶予をつけてもらえるという、いわゆる再度の執行猶予は法律的には限定的な場合にないわけではないですが、実務上は非常に稀です。
 執行猶予が取り消され、猶予されていた分と新たに課される刑とを合計して服役することになります。
 いうなれば2回分をまとめて服役することになりますので、いきなり実刑になるケースと比べて服役期間が長くなることが多いです。それだけ、執行猶予期間中の生活には注意する必要があるわけです。
 なお、執行猶予期間が終了しても、その後に別の件で再び裁判を受けることになった場合、執行猶予となった刑について服役することはありませんが、もう一度、執行猶予がつけてもらえるかは全く別の話です。
 もちろんどういった事案かにもよりますが、執行猶予期間が終了して少なくとも数年は経っていないと、執行猶予はつかずに実刑となる可能性が高いと言えます。

 弁護士 松島俊行

投稿者 大宮桜木町法律事務所

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