事務所ブログ

2015年1月27日 火曜日

使用貸借2 契約書がなくても使用貸借契約は認められるか?

契約書がなくても使用貸借契約は認められるのでしょうか。

民法は,保証債務について,書面の作成を契約成立の要件としています。したがって,契約書を作成しないと保証契約は成立しません。

しかし,使用貸借契約は,口頭での合意と物の授受で契約が成立することになります。
つまり,契約書の作成は契約成立の要件とはなっておらず,必ずしも契約書の作成は必要ありません。

もっとも,契約書という重要な証拠がないわけですから,契約の有無についてトラブルになることがあります。たとえば,不動産の使用貸借契約を主張する側は,それを認めない当事者から,明け渡しの請求を受けることになります。

その場合,使用貸借契約の成立を主張する当事者は,契約書が作成されなかった経緯,当事者の人的な関係,不動産の占有期間,経緯及び占有状況などの間接事実を積み上げて使用貸借契約の黙示の成立を主張することになります。

このように,契約書がなくても「黙示の契約の成立」が認められる余地があるわけですが,無用な紛争を予防するためにも,不動産の長期利用が想定される場合には,契約書の作成が必要なのはいうまでもありません。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
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投稿者 大宮桜木町法律事務所

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