事務所ブログ

2015年2月24日 火曜日

少年事件5 少年鑑別所

 「あしたのジョー」で矢吹丈が後のマンモス西と出会ったのが鑑別所です。
 ですが、実際にはネジリンボウをかまされたり、パラシュート部隊をやられたりということはない(と思います)のでご安心を。
 子どもが逮捕又は勾留をされていて、子どもの身柄ごと事件が家庭裁判所に送致されると、裁判所は、少年を鑑別所に入れる観護措置という手続きをとるか、帰宅を認めるかを判断することになります。通常は送致当日に判断します。
 身柄ごと送致された場合の多くは鑑別所に入れられるのが実情です。逆に、もともと身柄がとられていないいわゆる在宅事件で送致された場合、家庭裁判所が身柄をとって鑑別所に入れるというのは非常に稀です。
 鑑別所に入れられる期間は、法律上は2週間で、そこから2週間の延長ができることになっていますが、2週間で終わることはほとんどありません。4週間入れられ、その最終週に少年審判が行われるのが一般的です。

 鑑別所での生活は、警察署の留置場などとは環境が大きく異なります。
 留置場では基本的に文字どおりの留置をしておくだけですが、鑑別所では少年に対して知能テスト等の様々な検査がなされ、子どもの生活態度等も詳細にチェックされます。
 そして、少年審判に向けて、子どもの処遇に対しての意見書が鑑別所から家庭裁判所に出されます。
 ただ、残念なのは、方針なのか何なのかは分かりませんが、鑑別所の意見はほとんどの事件で少年院送致(収容保護)です。
 少年の状況等に応じた適切な意見が出ませんので、せっかく時間をかけて様々な検査を行うなどしているのにあまり参考になりません。

 弁護士 松島俊行

投稿者 大宮桜木町法律事務所

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