事務所ブログ

2015年3月 2日 月曜日

自転車事故5 自動車事故との違い 適用条文

 ご承知のとおり,自転車の運転には特に免許は必要とされておりません。未成年者のうち,小中学生も自転車を運転することができます。

 その結果,未成年者が自転車事故を起こした場合,法律上親の賠償責任が問われることがあります。

 未成年者が起こした自転車事故について,親が賠償責任を負うのはどのような場合でしょうか。

 一つは,未成年者が「責任無能力」の場合です。この場合,民法714条が適用されます。

 民法714条
    「前2条の規定により責任無能力者がその責任を負わない場合において,その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は,その責任無能力者が第三者に加えて損害を賠償する責任を負う。ただし,監督義務者がその義務を怠らなかったことき,又はその義務を怠らなくとも損害が生ずべきであったときは,この限りでない。」

 この条文は,一般の不法行為責任を規定した民法709条の特則となります。
 具体的には,民法709条では被害者の側が加害者の過失(不注意)を立証しなければ敗訴してしまいますが,714条の場合,過失が推定されますので,加害者側が監督義務を怠らなかったことを立証しなければその他の要件を満たす限り加害者側が敗訴します。
 714条が適用されますと,実務上,親の責任が免責されるのは極めて例外的といわれています。 

 未成年者が事故を起こした場合,当該未成年者に責任能力が認められるか否かで,適用条文が変わり,それは上述したとおり極めて大きなことなのです。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
メール info@os-law.jp


投稿者 大宮桜木町法律事務所

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