事務所ブログ

2015年3月 3日 火曜日

自転車事故6 民法714条の適用 民法の責任能力とは

 未成年者に責任能力がなく,民法714条が適用されると,実務上未成年者が起こした事故等について,親の責任が免責されることはむしろ稀です。
 
 それでは,「責任能力」とは何を意味し,具体的には何歳を基準にするのでしょうか。

 責任能力とは,「自己の行為の責任を弁識するに足るだけの知能」をいいます。

 自転車事故に関して言えば,
 「交通ルールを守らずに自転車を運転し,第三者に危害を加えることは,法律的に許されないこと,その場合,被害者に対して何らかの法律上の責任を負うこと,たとえば第三者に対して被害を弁償しなければならなくなること,を認識できる力」
 をいうとされています。

 年齢でみれば,裁判例をみると,「9歳以下は否定,15歳以上は肯定」とされています。15歳以上で責任能力を争うことはそれほどないと思われます。
 次に,学年でみれば,小学生は責任能力を否定するのが裁判例の傾向とされています。

 中学一年生など微妙な年齢の場合,裁判で責任能力の有無が争われることがあります。

 その場合,加害者側の代理人としては,当該未成年者が責任能力を具備していることを証明するため,未成年者の陳述書,未成年者の能力が高いことを裏付ける資料などを証拠として提出していくことになるでしょう。

 714条に基づく損害賠償請求訴訟において責任能力が肯定された場合,請求は棄却でなく,却下されます。
 
大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
メール info@os-law.jp


投稿者 大宮桜木町法律事務所

カレンダー

2021年6月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30