事務所ブログ

2015年3月 4日 水曜日

自転車事故7 責任能力ある未成年者の事故について親が法的責任を負う場合

 未成年者に責任能力がなければ,親の監督義務違反を理由として民法714条に基づき,親の法的責任を問うことが可能となります。

 それでは未成年者の責任能力が肯定される場合,714条は適用されず,親の責任を問うことはできないのでしょうか。

 というのも,責任能力が肯定された場合,当該未成年者を被告として民法709条に基づく損害賠償請求が可能となります。
 しかし,裁判をして勝訴しても,未成年者は通常資力に乏しいですから,裁判で勝っても回収は期待できません。
 そして,いくら親子であっても,親に法的責任がなければ,未成年者を相手に勝訴判決を得ても親の財産に強制執行をかけていくことはできません。

 この点については,最高裁の判例上,当該未成年者に責任能力が認められる場合であっても,親の監督義務違反を理由に,民法709条を適用して親に賠償責任を求めることが可能とされています。

 責任能力ある未成年者の違法行為について親が法的責任を負う場合は自転車事故に限りません。そのほか,たとえば高校生が起こした傷害事件で親の法的責任が問われたケースなどがあります。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
メール info@os-law.jp


投稿者 大宮桜木町法律事務所

カレンダー

2021年6月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30