事務所ブログ

2015年3月 5日 木曜日

自転車事故8 監督義務の程度

 714条に基づく損害賠償請求であれ,最高裁が認める709条に基づく損害賠償請求であれ,親の監督義務違反の有無が争点となります。
 
 それでは監督義務違反の有無は,どのように判断されるのでしょうか。

 この点,原告(被害者)側からすると,相手の親が子供に対し,自転車の運転について日常的にどのような監督をしていたかは全く分かりません。

 したがって,実際には,事故態様や不注意の程度などから親が監督義務を尽くしていたかを推察することになります。多くの裁判例もそのようなアプローチで監督義務違反の有無を認定していると考えられます。

 たとえば,最近話題になった裁判例を例にします。
 この事例は,11歳の小学5年生男児が,スイミングスクールからの帰宅途中である夕方,坂道を約2,30キロの速度で自転車走行中,対向して歩行中の62歳の女性と正面衝突したという事例です。
 
 上記裁判例でも,坂道を時速2,30キロで走行していたことや,前方をよくみていなかったという事故態様(加害行為)の内容から親の監督義務違反を認定しているものと考えられます(なお,この裁判例は控訴され,判決は確定していないようです。)。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
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投稿者 大宮桜木町法律事務所

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