事務所ブログ

2015年3月 6日 金曜日

ペットのトラブル1 飼い犬が子供に危害を加えてしまったら

 近年,ペットを飼う家族が急増し,それに伴いペットが他人に危害を加えるリスクも高まっております。
 
 ペットが他人に危害を加えた場合,飼い主はどのような場合に損害賠償義務を負うことになるのでしょうか。
 もちろんペットは民法上動産として扱われており,ペット自体を被告とすることはできません。)。

 ペットが他人に危害を加えた場合,一般の不法行為を規定する民法709条は適用されず,同条の特則として,民法718条が適用されます。
 718条は,以下のような規定を置いています。

「動物の占有者は,その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし,動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは,この限りでない。」
   
    どの点が一般の不法行為を規定する709条の特則かというと,前回記事にした未成年者の監督義務違反に基づく親の責任を規定する714条と同様,加害者の側で過失の不存在を立証できなければ,加害者側は敗訴してしまう点といえます。
   
    ですから,訴えられた飼い主の側で,自分が相当の注意をもってペットを管理していたことを立証できなければ,過失が認定されてしまうことになるのです。

  別の言い方をすると,ペットが他人に危害を加えた場合,飼い主の過失が推定されてしまうことから,推定を覆すことができない限り,責任を負うということになります。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
電話 048-783-3523
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投稿者 大宮桜木町法律事務所

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