事務所ブログ

2015年4月27日 月曜日

離婚・財産分与3 夫(妻)の管理する財産の状況を知るには

財産分与を求める場合,理屈以前に,財産の状況が把握できなければ,いくら財産分与請求権があるといっても絵に描いた餅となりかねません。

しかし,対象財産の調査が大きな壁となることがあります。

たとえば,別居を始めた妻が離婚とともに財産分与を求める場合,共有財産となる預金等は全て夫が管理しており,妻は詳細が分からないということはよくある話です。

そうすると,まずは話し合いや調停の場で財産の開示を求めていくことになりますが,相手方が任意に資料を提出しない場合もあります。

調停であれば,調停委員を通じて提出を促してもらうことになりますが,それでも提出を拒まれることがあります。これは特に相手方が代理人を就けていない場合によく見られます。

その場合は,調査嘱託の手続をとることが考えられます。
調査嘱託とは,裁判の証拠として必要な事項に関し,裁判所を経由して,官庁や取引所等の団体に調査を依頼する手続です。

調査嘱託は,裁判所を通さない交渉の段階では利用できませんが,訴訟のみならず,調停でも利用することができます。

しかし,調査嘱託を利用する場合でも,たとえば預金口座では,銀行名,支店名,預金の種類といった事項は特定する必要があります。

その意味で,裁判所の手続も万能とはいえません。
別居する際には,別居前にある程度の情報を把握しておくといった対応が必要な場合もあるでしょう。

大宮桜木町法律事務所 弁護士小川武士
(さいたま市大宮区の弁護士)
電話  048-783-3523
メール info@os-law.jp


投稿者 大宮桜木町法律事務所

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