事務所ブログ
2015年5月28日 木曜日
離婚 慰謝料13 請求側の弁護士費用の相場
弁護士が300万円の慰謝料請求事件を受任し,結果として和解が成立し,相手から200万円の支払いを受けた場合,旧日弁連報酬基準に従うと,着手金は24万(税別) ,報酬金は32万円(税別)となります。
しかし,旧日弁連報酬基準はあくまで基準で,現在,弁護士費用は各弁護士が自由に設定することができます。
そこで,相場という意味で参考になるのが,日弁連が発行している「アンケート結果にもとづく市民のための弁護士報酬の目安」です。
それによると,上記のように300万円請求し,200万円で和解した事案の場合,弁護士費用の額に関するアンケート結果は以下のとおりとなっています。
着手金(獲得を目指す経済的利益300万円)
1 10万円前後 11.1%
2 20万円前後 54.6% ← 旧日弁連報酬基準の算定結果
3 30万円前後 31.2%
4 40万円前後 1.0%
5 50万円前後 0.7%
6 その他 1.3%
報酬金(獲得した経済的利益200万円)
1 10万円前後 5.6%
2 20万円前後 53.1%
3 30万円前後 33.2% ← 旧日弁連報酬基準の算定結果
4 40万円前後 4.8%
5 50万円前後 2.4%
6 その他 0.9%
(以上,日弁連発行の「アンケート結果にもとづく市民のための弁護士報酬の目安」を一 部抜粋)
これをみると,着手金については旧日弁連報酬基準を目安にし,報酬を減額もしくは調整している事務所が多いように思われます。
大宮桜木町法律事務所
弁護士小川武士
(埼玉県さいたま市大宮区の弁護士)
電話 048-783-3523
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投稿者 大宮桜木町法律事務所