事務所ブログ

2015年7月30日 木曜日

自己破産13 破産手続と通帳|借金整理を扱う大宮の弁護士ブログ



破産手続において,預金口座も当然財産となります。しかし,残高の多い少ないではなく取引履歴が重要となります。

さいたまの裁判所を含め,多くの裁判所で申立前1年間の取引履歴の提出が求められています。通常は,一年分の履歴の記載のある通帳の写しを提出します。

今流行のインターネットバンキングの取引履歴も提出が必要となります。

金融機関の都合で,一定期間の取引履歴について合算処理され,その間の履歴が通帳から見れないことがありますが,この場合も別途金融機関からその間の取引履歴を書面で取り寄せる必要があります。

そもそも,何故取引履歴を提出するのでしょうか。

取引利益を見ると,その方の日々の収入支出関係,金銭感覚などが垣間見えます。

ごく一例ですが,毎回の引き出しの度に手数料がかかっていたとします。とすると,特段の事情のない限り,計画的にお金をおろす習慣がないのではないかと推察することも可能です。というのも,低金利の時代に,一年間の利息以上の手数料を毎回支払うのは,経済的理由がない以上賢明とはいえないからです。

また,取引履歴から破産法上の問題点が出てくることもあります。
たとえば,破産の申立てをした後に,取引履歴から漏れている債権者が見つかったり,一部の債権者に送金していた事実が発覚することもあります(特に個人の方に対する返済)。

その他,取引履歴から申告していない保険の保険料が引かれていることが発覚したり,取引履歴から馬券の購入歴などが分かり,そのときに競馬をやっていたことが客観的に分かることもあります。

申立代理人である弁護士の立場からすると,受任後は,上記のような見落としがないよう極力注意するとともに,万が一発覚した場合でも,申立て段階で事情をしっかり裁判所に報告することが肝要であると考えています。

大宮桜木町法律事務所
弁護士小川武士
電話  048-783-3523
メール info@os-law.jp



投稿者 大宮桜木町法律事務所

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