事務所ブログ

2016年6月21日 火曜日

遺産分割の弁護士費用 3 生前贈与が争われる案件の弁護士費用は?


相続の中で生前贈与が争われることがあります。

相続では「特別受益」という論点となりますが,裁判所に認められるか否かは別として,特別受益を主張するケース,主張されるケースのご相談は大変多いといえます。

それでは,相続の法律相談で生前贈与,特別受益が問題になる場合,どのように弁護士費用を算定するのでしょうか。

架空の事例で,遺産総額は1000万円,相続人はX,Yの2名,今回のご相談者はXさん,相手方がYとします。
Xが遺産分割の協議をYに持ちかけたところ,Yから「Xは500万円の生前贈与を受けているから遺産の際に考慮するべきだ。」と主張され,協議が紛糾したとします。

このようなケースでは特別受益が問題となりますが,特別受益が認められた場合(Yの主張が認められた場合)と認められなかった場合(Xの主張が認められた場合)の差額を弁護士費用に反映させることになります。具体的には以下のとおりです。

特別受益が認められた場合
 (1000万円+500万円)÷2-500万円=250万円(法定相続分では500万円もらえるところ,Xは250万円しかもらえない。)
    X:250万円
    Y:750万円

特別受益が認められなかった場合
 1000万円÷2=500万円(Xは希望どおり500万円もらえた。)
    X:500万円
    Y:500万円

500万円-250万円=250万円(生前贈与の争いに対し,Xの得た利益)

この250万円を弁護士費用の算定に加算して計算します。そうしますと,弁護士費用の目安は以下のとおりとなります。

着手金
(500万円+250万円)×5パーセント+9万円=46万5000円(税抜)
報酬金
(500万円+250万円)×10パーセント+18万円=93万円(税抜)

ここで問題となるのは,相手の主張する生前贈与500万円そのものを弁護士費用に反映させるわけではないということです。

さいたま市 相続問題のご相談は
大宮桜木町法律事務所
弁護士小川武士
電話  048-783-3523
メール info@os-law.jp



投稿者 大宮桜木町法律事務所

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