債務整理

2014年7月31日 木曜日

破産 4 申し立て

 破産は、裁判所に申し立てをして、裁判所が「破産手続開始決定」をすることで始まります。
 開始決定後の進行は、同時廃止か管財手続かによって大きく異なりますが、いずれにしても、裁判所に書類を出せば簡単に開始されるというものではありません。
 破産に至る経緯などを書類にまとめたり、財産関係の書類を集めたり、入念な準備をする必要があります。
 なかでも、「家計の収支」(簡単な家計簿のようなものです)が2か月分必要なため、日頃から家計簿をつけているという希有な場合でなければ、準備を始めてから申し立てまでに最低2か月はかかることになります。
 破産する手間の大部分は申し立てまでにかかると言っても過言ではありません。

 弁護士 松島俊行

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2014年7月30日 水曜日

破産 3 破産に関する誤解

 破産に関しては「よくある」誤解とでも言うべきものがあります。
 ひとつは、破産をした旨が戸籍に記載されるというものですが、そのようなことはありません。
 選挙権を失って、投票できなくなるということもありません。
 親族などが法律上何かを制限されるような影響を受けることもありません。
 公務員だったとしても、破産それ自体は欠格事由ではなく、失職するわけではありません(一定の制限を受ける場合もあります)。
 破産の事実は官報には掲載されますが、専門の業者など以外が目にすることはまずないものですので、普通は自分の周囲の人に知られることもほとんどありません。
 ただ、実際に不利益がある場合もあります。
 士業などの資格を要する仕事や警備員などについては手続きが全て終わらないと就くことができないものがあります。
 また、会社の役員になっている場合も、破産手続が開始すると会社との委任契約が終了してしまうので、再度会社から選任される必要があります。

 弁護士 松島俊行

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2014年7月27日 日曜日

破産 2 破産を考える場合

 債務整理の方法としては、破産の他にも任意整理や再生の手続きがあります。
 安易に借金が払えないから破産というのではなく、複数の方法の中で何が適しているか、その人の状況に応じて考える必要があります。
 破産をする場合、資産よりも負債が多い必要があります。
 破産は、一定部分を除いた全財産を換価して、債権者に分配するものですので、資産の方が多いようならわざわざ裁判所が介入する手続きである破産をする理由がないし、そもそも裁判所も破産を認めません。
 生活の立て直しの見込みが全く立っていないままで、一時的に借金から免れるだけで、破産してもすぐに元の木阿弥となってしまうような場合も、安易に破産ではなく、生活を立て直す方法を考えていく必要があります。
 その他に、自宅を残したい場合や、免責不許可事由という、免責が認められない事情が明らかにある場合などは破産以外の方法を考える必要があります。

 弁護士 松島俊行

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2014年7月26日 土曜日

破産 1 破産とは

 破産(自己破産とも言われます)というと、漠然と借金をチャラにする制度と思われているかもしれません。
 大枠としては間違ってはいませんが、その中には破産と免責という2つの手続きの混同があります。
 破産は、自分の収入や財産で負債の支払いができなくなった場合に、自分の資産を換価して債権者に分配して、清算し、生活を立て直すことを目的とした手続きです。
 他方、免責というのが負債の支払い義務を免除する手続きです。
 一般に考えられている借金をチャラにするという効果は、破産よりも免責を指すものと言えるでしょう。
 とはいえ、通常は破産と免責はセットで進められるものですので、別々に考える必要もないので間違ってはいないわけです。

 弁護士 松島俊行

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2014年7月16日 水曜日

過払い金請求 10 過払い金の今後

 過払い金請求は今後、確実になくなります。
 というのも、消費者金融などは、過払い金が発生しないように利息を下げる対応をしたからです。
 そのため、金利が高かった時代に取引がかかっていないと過払い金発生の余地がありません。
 実際に、過払い金請求の件数は既にピークを越えて、減少の段階に入っています。
 盛んに過払い金に関するCMを流している司法書士事務所などは、今後、過払い金請求の事件がなくなったらどうしていくつもりなのか、非常に不思議です。
 また、立法的にグレーゾーン金利を今度はグレーでない形で復活させようという動きもあるようですので注意が必要です。

 弁護士 松島俊行

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