債務整理

2014年8月12日 火曜日

破産 12 債権者集会

 破産開始後、通常3か月間隔で債権者集会が開かれます。
 通常は裁判所で行われ、裁判官や破産管財人、破産者、そして債権者が出席し、破産管財人から管財業務の内容などが報告されます。
 会社などでない個人の場合は、開始後1回目の集会で手続きが終わることも多く、債権者も貸金業者などの場合は通常は出席しませんので、債権者の出席はひとりもないことが多いと言えます。
 これが規模の大きい会社の破産ともなると、手続きが何年にも及ぶこともあり、全く状況は異なってきます。
 ただ、個人の破産も大きな会社の破産も、基本的には同じ手続きに則っています。

 弁護士 松島俊行

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2014年8月11日 月曜日

破産 11 基準時

 同時廃止の場合を除いて、破産の手続きは、開始から終了まで少なくとも3か月程度はかかります。
 破産の開始後に、破産管財人により財産が換価されるなどするわけですが、この財産については開始決定があった時点を基準にします。
 破産手続き中でも生活していく必要はありますので、出費もあれば、逆に給料が入ってくることもあります。
 このうち、例えば開始決定日以降に働いた分の給料は、基準時後のものですので、破産手続きの埒外の財産であり、破産手続きにより換価などされることはありません(「新得財産」と呼びます)。
 自分の生活費に充てることができます。
 ただし、基準時前に発生していたものが基準時後に発覚しても、それは換価の対象となりますので注意が必要です。

 弁護士 松島俊行

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2014年8月10日 日曜日

破産 10 配当

 破産手続き中に、破産管財人が破産者の財産を収集、換価していきますが、その財産がある程度の金額に達すると、破産管財人により配当が行われます。
 配当とは、収集した財産をその債権額に応じて債権者に分配する手続きです。
 破産は本来配当を予定している手続きですので、当然に行われるものと思われるかもしれませんが、配当が行われる事件よりも、行われないまま終わる事件の方が多いのが実際です。
 というのも、配当する意味がある程度には財産が集まらないことには配当をしても仕方がないからです。
 どの程度財産が集まれば配当をするかは状況によるので一概には言えません。
 また、財産はかなり集まっても、他方で滞納している税金がある場合などは、配当よりも優先して一定の税金の支払いを行うことも多いため、配当にまで至らないことも多くあります。

 弁護士 松島俊行

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2014年8月 9日 土曜日

破産 9 自由財産

 破産は、資産を換価して債権者に分配して、清算する手続きですが、1円も残さず全資産が換価されてしまうわけではありません。
 破産をしても生活をしていくことができるように、一定の財産については手元に残してもらえます(「自由財産」と言います)。
 状況によりますが、最大で99万円相当の資産については自由財産として残してもらえる可能性があります。
 とはいえ、99万円も資産がない人がほとんどです。
 その場合は、手続きにかかる費用は除いて、資産はそのまま自由財産として残してもらえることが多くあります。

 弁護士 松島俊行

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2014年8月 5日 火曜日

破産 8 偏波弁済

 破産するとなっても、業者からの借金などは払えないが、親族やお世話になった人にだけは返済したいという人は結構います。
 しかし、破産の際には、債権者に対して「平等」であることが強く求められます。
 一部には返済できず、別の一部には返済するというのは、相手によって不平等に扱うことそのものです。
 実際にしてしまうと非常に問題になってしまいます。
 場合によっては、返済を受けた人に対して、破産管財人がそのお金の返還を求める事態になることもあり、むしろとんでもない迷惑をかけることになる可能性もあります。
 もし破産するとなったら、そうした行為は控え、弁護士の指示を必ず仰ぐようにしましょう。

 弁護士 松島俊行

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