債務整理

2014年12月11日 木曜日

住宅ローンの連帯保証

前回は競売にかけられた後の残債務について説明しました。
競売後の残債務が残りうることは、住宅ローンの連帯保証人にも同じく当てはまることです。

むしろ、突然請求が来るという点では、連帯保証の方が深刻といえます。

たとえば、住宅ローンについて、一方配偶者が連帯保証をしていた夫婦が離婚したとします。
連帯保証は金融機関と連帯保証人との契約ですから、原則として離婚したからといって連帯保証から解放されるわけではありません。

離婚後、主債務者が引き続き住宅ローンを支払いながら自宅に居住しており、連帯保証人は離婚後別に暮らし、連帯保証のことなど覚えていないということはよくあることです。

そうすると、同じく主債務者が住宅ローンを滞納したことも、競売されたことも知らされておらず、その後に、突然金融機関や債権回収会社から連帯保証人に対し、多額の請求を受けることがあり得るところです。

その場合、連帯保証債務の額は多額であることが予想され、それを支払う能力もインセンティブ(魅力、動機)も少ないでしょうから、破産手続を検討することも十分に考えられるところです。

住宅ローンの連帯保証の件でお悩みの方は弁護士にご相談下さい。

弁護士小川武士

投稿者 大宮桜木町法律事務所 | 記事URL

2014年12月10日 水曜日

競売後の住宅ローンの残債務

今回は競売にかけられた後の住宅ローンの行方について話をします。

住宅ローンが支払えなくなりますと、金融機関は自宅不動産に抵当権を設定しておりますので、不動産競売の申立てを行います。

そうすると、任意売却を行わない限り、自宅は競売にかけられることになります。
しかし、それで債権者との関係が全て終わらない場合があります。

たとえば、オーバーローン物件の場合(ローンが不動産の価値を上回る場合)、抵当権が実行されても残ローンが残ります。金融機関が残ローンを免除してくれることは通常ありません。

この残ローン分の債権は、金融機関から債権回収会社に譲渡され、債権譲渡会社が債権の管理をすることがよくあります。

残ローンの整理、処理を怠っていくと、遅延損害金が膨らみ、元本の2倍程度に膨れてしまうこともあります。つまり、債権額がどんどん増えることになります。

その債権額に驚いて、競売から数年後に破産を考えても、競売から一定期間が過ぎ、ある程度生活を立て直し、一定の資産を形成していたとすると、資産は破産手続の中で原則換価(手放す)することになりますので、競売にかけられた当時に破産するよりも却って不利となることがあります。

どんな法律問題でも早期対応をとるにこしたことはありませんが、住宅ローンに関する債務整理も同様です。自宅が競売にかけられ、残ローンが残る場合には、一度弁護士に相談されるのがよいでしょう。

弁護士小川武士

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